| ■ 涙が出て止まらない 「流涙症」
マルチーズやプードルなど白い毛のワンちゃんで、目頭の下や眼の周囲が茶色に変色しているのをよく見かけます。 これを通称「涙やけ」と呼んでいますが、本当は「流涙症」によるものです。 ヒトの場合もこの「流涙症」があります。 これは中高年がよくかかる病気の一つとして知られ、風にあたると涙が流れ出し、風がなくなれば涙が止まります。 症状が重い場合は、風がなくても涙が流れてしまうこともあります。 もちろんヒトでは涙やけはありませんが、皮膚炎を起こしてしまうことはあります。 【涙はどこへ】 涙は、涙腺から分泌されます。 そして「まばたき」というまぶたの動きによって、涙で常に眼の表面を湿らし、ホコリを取り除いています。 涙はその役割を終えた後は、目頭のところにある涙小管を通り鼻の奥に流れつきます。 【流涙症とは 】 流涙症とは涙の分泌量が多くなり、涙がまぶたの外へと流れ出る状態のことです。 【原因】 眼の病気で涙の分泌する量が増える、結膜炎で涙小点が詰まり涙が鼻の中に流れ出ないなど、涙が鼻へ流れ出る障害が原因となります。 重要なことは症状として起っているのか、病気として起っているのかを知ることです。 【症状】 涙が過剰に出て眼の下が絶えず濡れている流涙症では、目頭の下が「涙やけ」を起こし毛が茶色くなっています。 また下まぶたの皮膚が赤くなったり、湿疹や感染症が見られます。 眼の感染症、炎症、ゴミ、逆さまつげ、アレルギーなどにより涙が流れ出ることがあり、見た目の症状は流涙症と同じです。 しかし、これは眼の病気や異常に対して涙を流しているのです。 いわゆる眼の防衛反応としての涙ですので、実際の流涙症とは区別されなくてはいけません。 そして本来の眼の病気や異常を治療しなくてはいけません。 【重要事項】 流涙症の原因はいくつもあるので、完全な治療は難しいものもあります。 症状として起っている場合は、原因を探し治療を行えば改善されます。 病気として起っている場合は目薬や投薬を行ったり、涙管洗浄、逆さまつげなど眼球を刺激する恐れがあるまつげを除去したり、外科処置を行ったりします。 「涙やけ」が起きても、普通のことなんだと思っていてはいけません。 病気として起きていては可哀想です。 その判断は獣医師に診てもらってからにして下さい。 眼に異常を感じたら、早めに受診して下さい。 |