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■ 骨肉腫
体の大きなワンちゃんを連れた飼い主さん達が散歩をしていました。
見ると、そのうちの一頭が何となく足を引きずっているのです。
それに気がついた、散歩仲間の一人が一言。
「チョット、痛そうですね。」
そんな言葉に、飼い主さんが答えてる。
「そうなのよ、この仔体重があるから・・・足への負担が大きいから
捻挫でもしたのかしら?
しばらくすれば良くなるだろうから、様子を見るわ。」
ワンちゃんは裸足で歩きますから、小石を踏んだりして足を痛めることもあります。
ご存じのように大型犬は体重があるため、膝や腰、手首の関節を痛めたりすることがあります。
またヒトでも捻挫は良く起こしますから、少しのビッコでも大丈夫と思うのも無理はありません。
その三日後、またそのワンちゃんを連れた飼い主さん達が散歩をしていました。
足の状態が悪くなっているように見えるのです。
良く見ると、膝の下のスネが腫れてるようなのです。
結局この仔は、関節の痛みで足を引きずっていたのではなかったのです。
病院へ行き調べると、その腫れは骨肉腫だったのです。
「足を引きずってから、1週間も経ってないのに・・・。」
すでに遅く、肺へ転移もしていたのです。
【骨肉腫とは】
骨肉腫とはとても痛く、急速に悪化し、しかも肺に転移する死亡率の非常に高い腫瘍です。
肺に転移をすると、呼吸ができないで死んでしまう腫瘍です。
そのため治療を行わないと、激しい痛みと呼吸困難で大変苦しむのです。
腫瘍ができる原因は不明です。
しかし大型犬に多く見られることや、骨折や骨の炎症の後などに見られることから、骨に対して負担がかかる部分や慢性的な炎症が続いた部分に発症するのでは、と言われています。
【症状】
最初に見られる症状は、足を引きずったりして歩行が困難になることです。
激しい痛みをともなうために、その痛みから食欲もなくなり衰弱します。
この痛みは、骨肉腫が骨を破壊したために出てきます。
骨肉腫がよくできるところは、手首の周辺や肩、後足の膝周辺のモモの骨やスネの骨です。
受診時に、破壊された骨が外に張り出して腫れているようになっている場合が良くあります。
その腫れた場所には熱感があります。
診断はレントゲン写真で行います。
疑わしい場合は、生検をしてその組織の検査を行います。
治療をしないと骨肉腫はどんどん大きくなり骨を壊します。
骨がもろくなるため骨折を起こしてしまうこともあります。
腫瘍の成長するスピードは早く、2週間程度で倍の大きさになることもあると言われています。
転移は肺に多く、その他に肝臓、リンパ節などに見られます。
【治療】
悪性腫瘍の治療には、手術、化学療法、放射線療法と3つの方法があります。
骨肉腫の治療に対しては、手術と化学療法の組合せが行われます。
骨肉腫に侵された骨は取る必要があり、手術をしないで治す方法はありません。
またこの腫瘍はとても痛いため、手術にはその激しい痛みを取り除くという目的もあります。
骨肉腫は手足にできることが多いため、それを切断をすれば完全に取ることができます。
しかし手術だけでは転移を起こすことが多いため、抗ガン剤治療を行います。
足への負担が原因とも言われますから、食餌管理に注意して太りすぎを避けます。
また痩せすぎると筋肉が落ちて骨への負担が増えてしまいます。
筋肉をつけ、体重を維持するためには適度な運動を行う必要があります。
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