便秘

便秘とはどういう状態を言うのでしょう?
規則的な排便を行わない状態を言うのでしょうか?
毎日ウンチをすれば良いのでしょうか?
じゃあ、数日に1回のウンチは異常なのでしょうか?
便秘の話の時には、こんな疑問からいつも始まります。

便秘はウンチの時に「いきむ」、「痛がる」・・・・
実は、いきまず痛がらない便秘もあるんです。

便秘の原因には神経性、機械的(物理的)、筋性に分けられます。

【神経性の原因】

ヒトガつくってしまう便秘がここに含まれます。
それは、決められた時間と場所にトイレをするしつけ・・・
これが便秘への道なのです。
トイレの時間が決まっているために、それまでトイレを我慢します。
そのため、その間に便の中に含まれている水が腸に吸収されて固くなってしまうのです。

トイレが汚れていることが原因で、便秘になる仔もいます。
掃除してくれるまで、我慢しちゃうんですね。

また、肛門腺の病気や肛門周囲や直腸に炎症があると便秘になることがあります。
ウンチの時に痛い、すご〜く痛いからウンチを我慢する・・・
そして我慢するとさらにウンチが固くなって、排便時の痛みが激しくなります。

そして脊髄損傷や脊髄腫瘍、骨盤や脊堆骨折後の神経麻痺でも便秘を引き起こします。

【機械的(物理的)原因】

腸のウンチを運ぶ運動の障害によって起こる便秘は、結構多く診られます。
前立腺肥大や前立腺腫瘍により大きくなった前立腺が腸を圧迫します。
その結果、ウンチの移動をじゃまします。
また結腸や直腸などに出来た腫瘍や、お腹の中の大きな腫瘍も原因となります。

骨盤骨折し、骨盤の穴が小さくなりウンチが出づらいこともネコでは多く診られます。
またお尻の穴の手前が袋状になっているために、そこにウンチが溜まってしまうこともあります。

ちなみにヒトで見られる妊娠が原因の便秘は、ワンちゃんネコちゃんでは無いと言われています。

【筋性の原因】

結腸に張りがなく伸びてしまうことが一番多く診られます。
重度の栄養不良や脱水などではウンチの通過時間が長くなります。
そのため、ウンチに含まれている水分が腸に吸収されて便秘になってしまいます。

また腸の筋肉に作用する薬により、便秘を引き起こすこともあります。

このように原因は多様です。
正しい診断のもとで治療しないといけない場合が多いので、素人療法は禁物です。
特に下剤や浣腸などは獣医師の指示のもとで行い、家庭では絶対に使用するべきではありません。