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■ お腹がグルグル、急な下痢
下痢とは、水分をいっぱい含んだ便を排泄することを言います。
猫に比べ犬の胃腸疾患はとても多く、急な下痢はよくみられます。
そして室内で飼われている仔が下痢をした場合、結構早期に来院することが多いです。
それはトイレ以外の所にお漏らしをしたり、外へ出たいと騒いだり、また場合により夜中中騒いでいるからです。
まるでしつけを忘れてしまったようになるからなのです。
この急な下痢のほとんどは、一定の限られた経過をとって治っていきます。
ですから、簡単な処方で治るものばかりであるとも言えます。
なぜなら、動物の自分で治せる限界を超えた下痢ではないからです。
しかし、安易に考えていると下痢が止まらないばかりか正常な状態へも戻らなくなってしまいますから、ただ単なる下痢でも注意が必要です。
下痢の原因は、腸の分泌過剰、透過性の変化、運動性の変化、消化不良とあります。
【分泌性の下痢】 
これは小腸の細菌の問題で起こります。
小腸では体液と電解質を大量に分泌します。
そして栄養をいっぱい含んだ体液と電解質が吸収されます。
この吸収する能力は、分泌する能力より大きいため、分泌した分はすべて回収されます。
しかし、小腸内の細菌が悪さをし小腸を刺激すると、吸収される以上に分泌量が多くなり、便に多量の水分や電解質を含んでしまいます。
【透過性の変化による下痢】
腸が炎症を持ったことで、正常に維持されていた体の中の成分が滲出により腸の中に失われていく状態があります。
電解質を豊富に含んだ蛋白質の体液が、炎症を持った所から出ていってしまいます。
(腕などにすり傷をつくると、ジクジクし水っぽくなるのと同じ様なことです。)
またこの場合の下痢には、出血もみられるようになります。
【運動性の変化による下痢】
腸の異常な運動と、腸の内容物の素早い移動で起こる下痢です。
腸の正常な運動には蠕動性収縮と分節収縮の二種類あります。
蠕動性収縮運動は腸の内容物を肛門の方へ移動させます。
そして分節収縮運動は、腸の内容物の移動を遅らせ、腸の内容物を混合し、消化酵素をまぜ、吸収をよくします。
下痢の時はこの分節収縮運動が弱まり、腸の内容物が素通りしてしまうことでおこります。
よく蠕動運動の異常で下痢が起きると勘違いされていることがあります。
【消化不良】
腸の表面を破壊してしまう病気や、腸の栄養を吸収する面積が少なくなる病気、また腫瘍や炎症が消化不良をひきおこします。
炭水化物の多い食餌などは、腸内の水分の吸収を妨げたり体液の分泌を刺激したりします。
また、炭水化物や脂肪に細菌が作用し、腸の粘膜に刺激のある物質を作り出してしまいます。
下痢の部位による症状の変化
【下痢の部位による症状の変化】
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小腸が原因 |
大腸が原因 |
| 糞便の量 |
増 加 |
正常〜減少 |
| 排便回数 |
増 加 |
著しく増加 |
| 糞便の色 |
黒色便 |
血 便 |
| 粘 液 |
無し〜少量 |
大 量 |
| 随伴症状 |
嘔吐、著しい体重減少と脱水 |
さほど激しくない体重減少と脱水 |
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