食物アレルギー

ワンちゃんやネコちゃんにもヒトと同じように、様々なアレルギーがあります。
アレルギーを起こす物には、草や木やその花粉、ハウスダスト、ノミ、食物など数多くあり、そのほとんどは一般生活で日常的に見られる物です。

ワンちゃんやネコちゃんの皮膚症状の30%以上は、アレルギーが原因によるものだそうです。
これら様々なアレルギーの中で、最もその原因を見つけ出しやすいのは食物アレルギーです。

食物アレルギーとは、食物の成分に対する身体の過敏反応です。
ヒトの子供に良く見られる卵アレルギー、牛乳アレルギー、大豆アレルギーは有名です。
食物によるアレルギーは、ワンちゃんやネコちゃんにも多く見られるようになってきました。

【原因】

食物に含まれる蛋白質や炭水化物などに対して起こしてしまうアレルギー反応です。
原因となる食物の成分としては、牛肉、鶏肉、豚肉、卵、大豆などの蛋白質、小麦、トウモロコシなどの炭水化物などがあります。

食物でアレルギーが起こるのは消化機能の発達が不十分であり、消化されていない蛋白質や炭水化物を吸収してしまうからと言われています。
これは、消化を良くすればアレルギーは抑えられる・・・という可能性を示しています。

【症状】

犬種としては、ラブラドール・レトリバー、コッカースパニエル、ゴールデン・レトリバーなどに比較的多く見られます。

症状としては、皮膚の痒みや下痢などが見られます。
皮膚の痒みは、口の周りや耳などの顔、脇の下、太股の付け根、胸や腹などに見られます。

外耳炎が再発しやすい仔の場合、食べ物によるアレルギーを持っていることがあります。
この場合は、外耳炎の治療だけでは無く食餌の検討も行わなければいけません。

食物が原因ですから、花粉症などと違い季節的な病状の変化は少なく、徐々に悪化し慢性的になってしまいます。
しかし食物アレルギー以外のアレルギーも併せて持っている場合、症状の出方は複雑となってきます。

【治療】

アレルギーを出さないためには、アレルゲンを体の中に入れないようにすれば良いのです。
この方法はとても原始的ですが、最も有効な方法です。
しかし、そうするためにはアレルゲンが何か分かっていなければいけません。
その為に、まずはアレルギーを起こす犯人アレルゲン探しです。

アレルギーの原因となる食べ物を見つけ出します。
そして原因となる食べ物がはっきりした場合は、できるだけ摂取しないことが第一です。
痒みの出る食品はリストアップしておきます。
その為には食餌日記をつけることが大切です。

【診断】

◆除去試験
原因と推定した食物を数週間給餌しないでおく。
そして症状の軽快・消失を観察する。

◆誘発試験
除去試験の後、原因と推定した食物食品を給餌してみる。
そして症状が再度出現するかどうかを観察する。

除去試験で症状が軽快・消失し、誘発試験で症状が再度出現した場合は、その食物がアレルギーを起こしていると断定します。

◆血液検査
アレルギー反応を起こす原因となっているアレルゲンは、血液検査によって調べることが出来ます。
もちろんすべての食物アレルゲンを調べることは不可能ですが、主要な物を見つけ出すことは可能です。

現在はこれら食物アレルギー以外に、草や木、カビ類、ハウスダスト、ダニのような吸入物質などに対しての感受性の検査が可能です。

【低アレルギー食】

低アレルギー食とは、その仔が一度も食べたことがない蛋白質と炭水化物で作られた食餌や、アレルゲンとならない加水分解蛋白質のみを蛋白質として使用した食餌です。
動物病院には種々の低アレルギー食が用意されています。

検査や低アレルギー食の内容等については、主治医の先生にお聞き下さい。