灯油中毒

だんだん肌寒くなり、暖房が恋しくなる時期となって来ました
多くの家庭では、暖房器具として石油ストーブが使われています。
この石油ストーブには、燃料として灯油が使われます。

そして灯油による事故も増加します。
でも自分で灯油を舐めようとするワンちゃんネコちゃんはいません。
だいたいはストーブに詰めるときに、こぼしてしまった灯油が原因となります。
こぼれた灯油が足の裏や体に付いてしまい、それを舐めることにより起こります。

いつでもそばにいるワンちゃんやネコちゃん。
灯油を詰めるときも、まるで手伝ってくれるかのように寄ってきます。
衣服に灯油が付き、それを知らないままでいることがあります。
そしてそのままワンちゃんやネコちゃんを抱いたりしてしまうのです。
当然、ワンちゃんネコちゃんの体には灯油が付いてしまいます。

【症状】

皮膚に付いたままでいると、赤く水ぶくれっぽく腫れあがります。
また小さな水疱が見られたりして、まるでヤケドのような感じになることもあります。
体が何となく灯油臭いので、灯油が原因かなとは思いますが、灯油でヤケドのような皮膚炎が出るとは思わず重症にしてしまうことがあります。
ネコちゃんで、舌が真っ赤にただれてしまった仔がいました・・・

眼に入ると、結膜炎や角膜炎を起こします。
舐めた場合は、吐き気や下痢を起こします。
また咳き込みや呼吸困難を起こすこともあります。

常温では揮発性が低く、揮発したガスを吸ってしまうことは少ないと言われます。
しかしこの灯油の揮発したガスを吸って、中毒を起こすこともあります。

灯油は物置にしまって置くことが多いですね。
通気性の悪い物置に閉じこめられ、灯油の揮発したガスを吸い込み状態の悪くなった仔もいます。

灯油の保管は通気性の良い場所に、ふたをしっかりとしておきましょう。
ふたを開けっ放し、ポンプを差し込みっぱなしはいけません。

【おまけ】

「灯油」とは何なのでしょう。
石油からつくられた物だよって言われれば、そうかも知れませんが・・・

石油はドロドロとした液体であるため、どのようにして出来たかはっきりしていません。
ただ石油のもとは、数億年前の海や湖などで繁殖したプランクトンや藻などの生物の死骸という説があります。
これらが様々な過程を経て、地下何千メートルも深い位置にある岩石の中にたまったと考えられています。

我々はこのたまった物を、穴を掘って取り出しているのです。
この取り出された物を、原油と呼びます。

灯油は原油を熱して350度以上の石油の蒸気にし、170度〜250度で液化したものです。
このように液化する温度により、LPガス、ガソリン、灯油、重油、アスファルトなどに分けています。
灯油は揮発するのがゆっくりで爆発の危険性も少ない燃料ですので、幅広く使用されています。

ちなみにランプに使用するランプオイルも灯油なのです。
ただストーブで使用する灯油をさらに精製して、純度が高くなっています。
ランプオイルは灯油と違い、あの独特の臭いがしませんね。

ちなみにアスファルトは5000年も前に、接着剤として使われていたのです。
矢の先やヤリの先に石で作った刃をアスファルトで接着し植物のつるでしばり、狩りに使っていたのです。